2018.02.11

「私は男運がない」と思っている人へ

「どちらかが良い悪いということはない」これは私の好きな言葉です。

恋人同士の間に何か問題が起こっても、それはふたりの関係性の中で生まれたものなのだから、どちらかが直接の引き金を引いたということはあっても、結局、そこに到るまでのプロセスでは、ふたりそれぞれが原因になっているはず、という考え方。
今日は、そんなことについて少し考えてみましょうぞ。

■「浮気」ってした方が悪い?

以前、「浮気をして彼女に振られた」という男性からお話を聞く機会があり、理由を聞いてみましたが、

「浮気自体はシンプルというか単純で、同じバイト先の仲が良かった子がいて、ぶっちゃけその子が俺のこと好きだったのは気付いてたんだけど、酔った勢いで朝まで過ごしてしまった。それがバレたってだけ」

という「ありきたり」な理由しか語ってくれませんでしたので、「彼自身は大学生。彼女は3コ年上で、バレエをやっててすごく綺麗でモテる人だった。告白は、彼から」といった周辺情報から、私なりに真の理由を推測してみました。

・彼から憧れて告白して付き合ったけど、なんか付き合った後もずっと『高嶺の花』に思えて、自信がなかった。彼女は社会人で、俺はまだ学生だったし。

・夜とか、ひとりでいると『今日も、大人でお金持ちの男と(練習の)打ち上げしてんのかなー』みたいにずっと漠然と不安に思うこともあって、そういうのがずっと積み重なってた。『彼女は今日も俺よりステキな男に狙われてるのかな』とか。

・でも、ただでさえ俺は彼女にとってはガキだから、デートのときはとにかくカッコよく、釣り合う男を演じようとしてて、彼女にそういう不安とかを打ち明けられなかった。

・今になって思えば、俺もそのバイトの子を利用したというかなんというか、『自分の方が上なんだ』っていう男としてのプライドみたいなものをくすぐられたから、そのはけ口としてそういうことをしてしまった。

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もちろん浮気を正当化することはできないし、するつもりもありません。浮気はどんな理由があってもする方が悪いとか、そりゃそうです。

だけど、何か問題があっても、「自分は悪くない。悪いのは相手だ」となるように(自分に非はないように)関係を進めてさえいれば恋はうまくいく、というものではないのですよね。

カップルの間でトラブルが起こったとき、「悪い方」(と言われる方)に話を聞いてみれば、その人なりにきちんとした理由があって、もしも自分がその人の立場に置かれたことを想像すれば、「全く同じ行動には走らないかもしれないけど、ちょっと間違ったことはしていたかもしれないなぁ」と思うことは多いです。

今回の例なら、浮気はダメでも、日頃のモヤモヤを彼女にぶつけてしまったり、異常なかまってちゃん行動をとってしまったり、などなど。

■男運がなかった?

今回の例は浮気だったので、彼女が想像力をいくら働かせて、たとえ「相手にも理由がある」と思っても、やっぱり許せるものではなかったかもしれません。

だけれども、単に「お前悪いハイじゃあ終わりーさよならー」と一蹴する前に、「こういう気持ちにさせちゃってたのかもしれないな」と思いを汲んであげれば、幸せを自らぶち壊してしまった彼(今でも(元)彼女が大好きということでした……)の気持ちは成仏させてあげられるかもしれません。

それに、今後恋をする中で、「自分は、恋人をこういう気持ちにさせてしまいやすいタイプなんだ。気をつけないといけないな」と自分のためにもなっていきます。

そして何より、「相手の言い分」を汲んであげる想像力は、長く続いていく恋人生活に不可欠なものです。本当だったら、相手をすぐに非難してしまった方が楽なので、すごくしんどいことですけどね。

自分が何か怒られるようなことをしてしまったとき(浮気に限らず、「せっかくの金曜日なのに仕事でデートに遅刻した」など色々あります)、相手を怒れば怒るだけ相手に自己嫌悪を抱かせることはできますが、それよりも「週末は遅くなるってわかってたのに、『早く会いたい』って気持ちで時間早く設定してごめんね」みたく言ってあげるようにしてあげることで、「ふたりは何があっても大丈夫」と言えるような関係性になっていくのではないかなと思います。

「私は男運がない」と言っている女性をたまに目にします。

そう思えばたしかに楽かもしれませんが、恋愛はアタリハズレのゲームじゃありませんよね。
「彼がアタリかどうかじゃない、ふたりでアタリにするんだ」という気概と努力がなければ、いつまでも自分がそのセリフを繰り返し続けているうちに、いつのまにか「ハズレ」の烙印を押されたはずの元彼くんは幸せになっているかもしれません。(遣水あかり/ライター)

(ハウコレ編集部)
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