2017.03.28

リアルな恋よりツラい「リアコ」って何?:よろず女子百景(20)


アイドルや俳優に”リアルに恋してる”リアコのいじらしくもツラい恋ゴコロとは?

リアルな恋よりツラい「リアコ」って何?

リアコ(リア恋)ってご存知ですか?
アイドルや歌手・俳優にリアルに恋しちゃうことなんですけど……誰でもそんな経験ってあるんじゃないでしょうか。

私も恥ずかしくてあまり口には出さないけど、実は結構”本気で”好きな男性歌手がいます(笑)。

最初は女友だちから「この曲いいよ〜」と彼の曲を聴かされて「ホントだ声すてき〜♪」とただ聴いていただけ。
ビジュアルの印象は、顔はメチャクチャかっこいいというわけではないけれど「メガネが似合ってて優しそうだし、背が高くって肩幅もがっしりしてるな〜」くらい。

だけど、彼がTVで歌っているのを観るうちに、「ホント歌うまい!」とCD音源より聴き劣りすることが全くない歌唱力や、紳士的なたたずまいに感動して、「この世の宝だ〜」とリスペクトしまくり状態に。

それでいてラジオでは、頭の良さゆえに少しひねくれたことを言ったり、時には熱っぽく語ったりして楽しませてくれる彼。放送が終わる時に必ずお約束で言う「おやすみ」に毎晩うひょひょ~と悶絶。じぶんでも気持ち悪いと思うほど、さぞかしニヤニヤしていたことかと……(恥)。

そうするとやっぱり「生歌を聴いてみたい!」ってなるわけで、LIVEへも。
でも、ステージまでって全然遠くってタイ米くらいの大きさにしか見えない(涙)!!
それでも同じ空間で同じ歌を彼と一緒に口ずさめることに「この上ない至福!」と、帰る頃にはフニャフニャ。

だけど、2回くらい行って以降、積極的に行こうと思わなくなったんです。なぜなら……

彼への想いが溢れすぎてツラい!!!

ハイ、もうこの時点でリアコ確定です(笑)。
好きすぎて、好きなのに、会いたくない……っていうワケわからなさ。

でもこれって、現実でも誰もが抱いたことのある感情だったりするんじゃないでしょうか。
同級生や職場の◯◯さんに恋い焦がれるも、ライバルがいたり、勝手に「彼とは釣り合わない」と卑下したりして、諦めモードでわざと彼を避けたり……なんてこと。

だけど、いわゆる芸能人や次元違いへの恋は、それ以上に一線を画した”わきまえ”が必要なんですよね。そんなこと、わかっていたハズ!

我ながら「マジか(汗)」と引きつつ、もうどうしようもなく彼の声も、話し方も、笑い顔も、性格も、ホクロまでも「ぜーーーんぶ好き! だけど絶対に手には入らない!」……なんて、わかり過ぎているからこそ、「ツラ……! ツラすぎるー!」と拒絶モードに入り、彼の曲すらあえて聴かなくなり封印。”接触”(サイン会など直接本人に会いに行くこと)なんて夢のまた夢なわけで……。

ああ……リアコがこんなにツラいとは!
いっそリアコ卒業できたらどんなにか!

と思いながらもそこまでは踏み切れず、せっかくの極上の歌声を聴かずに日々を送るのはもったいないけれど、それよりも暫定、彼を寄せ付けずに”心の平安”の方を取るというなんともモノ哀しい選択をする始末。

それでも……寝付けない夜に妄想する夢物語のお相手はやっぱり彼。忘れられるワケもないですもんね。芸能人だって誰だって、心の中で想うのは自由。それで毎日が楽しく豊かなものになるのなら。

ただし、彼がどこかのステキな女性と結婚してしまうXデーだけはやっぱりコワい……! でも彼の幸せも心底願ってる!

そんなジレンマに揉みくちゃにされながら、ああやっぱり彼が大好きだー! ……と、どこまでも複雑なリアコなのでした(笑)。

そう、どれもあれもこれも……全部、恋のせい。



『よろず女子百景』は今回で連載最終回です。これまでお読みくださり、本当にありがとうございました!
原作漫画の『男子発言ノート』(漫画:つきはなこ)はまだまだ続きますのでお楽しみに!(大島智衣/脚本家、エッセイ・コラムニスト)

(ハウコレ編集部)

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